こんにちは藤です(^^♪
一人暮らしの母親が最近電話するとおかしなことを言う
生活はできているようだし、問題ないかとは思うが
認知症になったらどうしよう・・・
一人暮らしの親を残して遠方で生活していると、心配になってくること「認知症になってしまったらどうするか」
私も高齢者の支援をしていて、相談が来る事が多い内容の1つだと感じています
支援している側も悩むことの上位ですね・・・(;一_一)
そんな時に便利なサービスがあったのでご紹介します(^^♪
自己紹介
藤 介護業界25年 介護のことならなんでもお任せ!
地域包括支援センターの主任介護支援専門員をしています
介護福祉士 介護支援専門員 の資格を持っています!
今回、私が見つけた高齢者の見守り、安否確認のサービス「アイシル」がどんなサービスなのかを解説し口コミをもとに専門職の視点で感じたことなどをお話ししていきますね!
この記事はこんな方におすすめ
- 離れて暮らしている親の見守り、安否確認がしたい
- 健康状態の変化を確認できるようにしたい
- 認知症の兆候がないか、早期発見できないか?
正直このサービスは初めてみたのですが、今までにないいろんな機能を備えた見守り、安否確認のサービスなんです!
高齢者の安否確認「アイシル」を解説
アイシルの最大の特徴は、センサーによる見守り機能に加えて、押しボタンを用いた認知症の早期気づき機能を搭載していること
早期認知症(MCI)の早期発見につなぐことができます
本人が日々暮らしていく中で、生活行為をする都度、ボタンを押すことで生活状況の変化や認知症の兆候などがわかる仕組みになっているというわけですね!
軽度認知障害 MCIとはなにか?
上記でMCIの兆候を発見できると説明しましたが、このMCI、聞いたことない方も多いのではないでしょうか?
大丈夫です私が説明します( `ー´)ノ
MCIとは(Mild Cognitive Impairment)の略で日本語では軽度認知障害と呼びます
MCIは認知症の前段階と言われており、健常者(認知症などの障害がない健康な人)と認知症の中間に位置する症状です
特徴としては、何らかの認知機能の低下が見られているが、日常生活は何とか行うことができているという状態
例えば、
- 普段の生活は問題なくできており、ほとんどの場合適切な判断ができているが、時々忘れてしまって聞き直したり、やることを忘れてしまう
- それを本人が自覚していたり、家族が今までと違うと気が付くような状況
- 生活はできているので問題とはなりにくい
- 記憶も障害されているというほどではないので認知症の診断はつかないことが多い
- しかし、進行すると認知症となる可能性が出てくる
この状態に気が付いた場合、早期の対応ができることで、認知症の発症や進行を遅らせたり食い止めたりすることが期待できます
早期の治療を行う場合は認知症の専門外来に受診をすることも考えられるので、早く受診につなげられるということ
このアイシルは見守りや安否確認の他、軽度認知障害の兆候を知ることができるという大きな特徴を持っているのです
「アイシル」とはどんなサービスなのか?
アイシルの説明
メーカー 株式会社 アイトシステム
出典:公式ホームページ 認知機能低下の早期気づきの方法を提案します。|『見守りプラス認知のアイシル』 (aitosys.com)
上の写真のボタンがついているものは、アイシルで使うボタンモジュールです
これを使って、ボタンの操作を行うことでその項目ごとの機能が作動するようになっています
アイシルの機能
・センサーによる、見守り機能
それぞれ、人感、ドア、照明、温度のセンサーにより、それぞれの状況変化が生じた時に登録しているメールアドレスやLINEに通知が届きます
例えば、室内温度センサーで温度が高すぎると感知すると通知が届き、対応ができるといったことができる
・MCI(軽度認知障害)の気づきをお知らせ
日々の、生活の状況を挨拶ボタンや食事ボタンなどで習慣的に押してもらうことでデータを取得し、その中で、異常値が出てきた場合、通知する機能
例えば、いつもよりもボタンを押のを忘れがちになってきたとか、押していない等のいつもと違うことが起こった時にMCIを疑って通知が届くといったことができる
・服薬管理機能
軽度認知障害にも関連するが、服薬をしたあとに服薬ボタンを押してもらうがそれを忘れたりした場合に服薬忘れを疑い、通知が届く
・食事管理機能
朝昼夕の食事を食べた際に食事ボタンを押してもらうように習慣化してもらい、押し忘れがあった場合など食事をとることについて異常が発生したと疑い、通知が届く
・体操やの脳トレの促し
音声で、体操や脳トレを促すメッセージを流すことができる
・登録者(家族)が通知や、データ分析の結果をいつでもどこでも確認できる
PCやスマホから本人の様子を随時確認できる
アイシルの使い方
・上記操作用のパネルを本人が操作します 設定で時間ごとの音声案内もついています ・音声案内や自分で決めた時間に起きた時や食事を摂った時、内服したときにその都度ボタンを押します ・ボタンを押したかどうかが登録しているメールアドレスに状況を送信します ・毎日のデータが蓄積され、通常のぺースが算出され、もしいつもと違う状況があった場合も通知される仕組みです ・通知を受け取った家族はその都度本人に連絡して本当に異常がないかどうかや声掛けすることができます
アイシルの設置方法
設置は簡単で、もしインターネット環境がある場合はそのままパネルの電源を入れて設定するだけ
ない場合は、専用のルーターセットもあるのでそちらを使えばわざわざインターネットを引く必要もありません
アイシルの価格
・基本価格 パネル料金 1.980円(税込み2.178円) 初期費用 19.800円(税込み21.780円)
・ルーターセット(パネルとインターネットを開設するルーターがセットになっている) パネル料金 2.980円(税込み3.278円) 初期費用 35.800円(税込み39.380円)
その他、レンタル契約や年間契約もあります
詳しくは専用オームページでご確認ください👇
「アイシル」の口コミ
ホームページ掲載の口コミを引用させてもらいました
日中はデイサービスや訪問介護を受けていますが、夜間は一人になるので心配でした。離れて暮らしていても、携帯(スマホ)でいつでも確認できるし、異常の際はメールがくるので安心できました。
引用元 https://www.aitosys.com/aishiru_special/
施設入所も考えなくてはいけないなあと思っていた時に担当のケアマネさんから紹介してもらいました。離れて暮らしていても、人感センサのグラフを確認すると、母の大体の生活状況が想像でき安心です。
引用元 https://www.aitosys.com/aishiru_special/
認知症もだいぶ進行しているので、ボタン操作は正直出来ないと思っていました。はじめは出来なかったボタンを押すことが、家に行ったときに一緒に操作をしたりしていたら、1ヶ月ぐらいたったころから徐々に押せる頻度が増えてきました。
引用元 https://www.aitosys.com/aishiru_special/
高齢者支援専門家としての意見をまとめ
上の口コミを踏まえて、介護専門職としての意見を述べさせていただきます
これはいいなと感じるところ
- 朝、昼、夕と食事や薬の飲んだかどうかの通知が届くので本人の生活の詳細なことが確認できる
- パネルを操作し忘れないようにパネルから音声メッセージが出される
- 毎日の操作でデータが蓄積され、それを家族で共有できることで本人のいつもの状態と、いつもと違う(変化が起こっている?)が早い段階で気が付くことができ、対応できる
- 介護保険サービスも利用していて、担当のケアマネがいれば情報を共有してさらに対応を早くすることができる
- さらに、ケアマネが本人の主治医と連携できることで、早い段階で医療的な対応もできる
これはどうなの?と感じたところ
- 本人が操作する部分が多いため、それを理解して適切に使用するのはある程度の理解と能力が必要かもしれない
- このシステムを使うことができない時点で軽度認知症が疑われると判断されるのかもしれないが線引きが難しいか?
- 操作ができるということが基本的なところなので、導入する前によく確認と本人と家族と十分話あう必要がある
これまでの見守りサービスにはなかった、軽度認知障害の早期発見につながる機能を搭載したこのアイシルは、操作する必要性としてはレベルが高いものだとは思いますが、様々な機能を使って細かく見守りができるのは遠くで見守る家族にとってはとても心強いものになります
また、感じたことでも書きましたが、私としてはケアマネや主治医など近くで関わっている専門職の方たちにとってもその情報を共有するのは本人の支援に大いに役立つものです!
もし、本人もきちんと理解して使ってもらって、家族もその通知を把握し、関わる専門職の方たちと共有できれば、このサービスは最大限の効果を発揮すると断言したいですね!
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