こんにちは藤です(^^♪
独り身で家族や親族もいないけど、これからの生活をどうしていけばいいか・・・
こんな悩みに答えます!
自己紹介
藤 介護業界25年 介護のことならなんでもお任せ!
地域包括支援センターの主任介護支援専門員をしています
介護福祉士 介護支援専門員 の資格を持っています!
僕の日々の仕事の中で、さまざまな高齢者の方とお会いしているのですが、身寄りがない方についてもよく相談がきて対応することがあります
自分がもし最終的に身寄りがない
頼る家族、親族がいないということが想定される場合、元気なうちから考えておく必要がありますよね
この記事ではそういった身寄りがない方の生活について、そのような方が身近にいた場合や当事者としてどうしたらいいかを解説していきます
やはりポイントとしては元気なうちから自分で対策、必要なところに相談しておくことは重要です
身寄りがない方の介護や生活
まず、身寄りがない状態とはどんな状態か?
- 未婚または離婚でそのまま一人で生活して高齢になった
- 親族や家族が先に亡くなるなどして一人になる
最近では、こういった方たちが増えている傾向にあると考えています
なぜかというと、実際僕が関わらせていただいている高齢者の方の中で、独り身で生活されている方が多くいるからです
以下はここ最近の日本の動向です
実際、2020年版の生活基礎調査をもとにグラフ化したものを見ると、65歳以上の高齢者のうち単身世帯の割合は増加の一途をたどっていて
2009年の単身世帯の割合は 23.0% だったのに対し
2019年の単身世帯の割合は 28.8% まで上昇しています
全高齢者の4人に1人以上が単身世帯ということ・・・
参考:yahooニュース 単身世帯は増加中…高齢者がいる世帯の構成割合をさぐる(2020年公開版)
身寄りがない方の介護や生活で困らないための対処法
私が仕事で関わらせていただいているなかで、何度か言われたこと「自分が死んだら行政がなんとかするんだろ?誰も見てくれないんだからそれでいい」と言われたことが何度かあります
確かに最終的に対応する人がいない場合は、行政が代わりに対応することになるのですが、具体的には以下のようなことがあります
- 親族や家族がいるとわかった場合はその親族や家族に連絡がいく
- 誰も引き取り手がいないとわかった段階で法律に基づいてお住いの地域の行政が火葬と埋葬を行う
- その中に自分の「亡くなったらこうしてほしい」といった希望はかなえられない
行政が対応する場合は、法に基づいて行われるため自分の希望はかなわないのです
さみしいですね・・・
しかも、疎遠であったり、連絡を取ってほしくない親族にまで迷惑をかけてしまう可能性があり「それは嫌だ」という方もおられると思いますのでこれもつらいところですよね
では、自分が元気なうちにやっておくべきことはないでしょうか?
- 自分の将来はどうなりそうかを予測する
- こうしたいという希望を整理する
- 連絡できる人が本当にいないか確認する
- 相談できる公的な機関を調べておく
これらのことを事前に調べておくと後々本当に相談したいというときに役に立ちますし、自分の希望を整理しておくことで病気などで自分の意思が伝えられない場合でも安心です
一つ一つ解説していきます
自分の将来はどうなりそうか予測する
将来どんなことになるかなんてわからないという方もいるかもしれませんが、今自分が置かれている状況はわかりますよね
その状況を整理するということです
理由は自分が将来どうなりそうか予想しておくことで、ある程度の未来予測ができ、どう対処すればいいかがわかるからです
例えば
自分が今治療している病気や持病、置かれている生活環境や経済面、近くにどんなもの(病院やお店等)があるのか
自分の体が弱くなってきたらどうなるのかを整理していきます
こうしたいという希望を整理する
自分が今おかれている状況を整理した後は、それに対してどうしたいか、将来の希望を整理していきます
これは自分の生活や最後の時を迎えた時に、あらかじめ決めておくことで、自分でその意思を伝えられなくなってもその希望をかなえてもらえる可能性が高まるからです
例えば
自分の体が、弱くなったら誰に援助を頼みたいか、自宅で過ごしたいとか施設に入りたいなど
病院はどこでかかりたいのか、死後はどのようにしてほしいかなどの遺言に至るまでを整理していきます
今のうちからそんなに考えられない問う場合もあるかもしれませんが、ある程度考えて整理していくだけでも違ってきますし、一度考えても後になって変わる可能性もありますがその時は修正、追記していけばいいだけです
連絡できる人が本当にいないか確認する
離れて暮らしている親族や疎遠な家族がいるという場合は、確認しておいたほうがいい場合があります
理由はもし自分が亡くなった際に、行政で身元を確認し戸籍で親族や家族がいないか調べます
連絡がつく場合、連絡がいって対応できないかなどお願いされる場合があるのです
連絡しても良い場合はいいのですが、どうしても連絡してほしくない場合もあると思いますので、その点チェックしておいてあらかじめ対応できるようにできるからです
例えば
疎遠の子供がいたとして、迷惑をかけたくないという思いがあるのであればあらかじめ遺言などで残しておくことは必要になってきますね
逆に疎遠ではあったが、最後に連絡だけしてほしいという場合もあるかと思いますのでその時も自分の意思を残すことは重要です
相談できる公的な機関を調べておく
これについてはズバリで言いますがお住いの地域包括支援センターを調べておくのが一番の対策です
理由は、地域の高齢者の総合相談窓口である地域包括支援センターが一番最初の相談すべきところだからです
例えば
どのような問題であっても最初に地域包括支援センターに相談しておけば、介護の問題でなくても関連する機関(障害や生活保護、就労支援等)とも連携してくれて、さまざまな問題にも対応してもらえます
何より、自分のことを知ってもらう人が増える、相談できる人ができることは身寄りがない方にとってはかなり心強いのではないでしょうか?
身寄りがない方の介護や生活 まとめ
- 身寄りがない、単身世帯は増えている
- 自分が病気や障害をおって、意思が伝えられなくなると身寄りがない場合、希望通りにはいかなくなる
- そうならないように事前の備えが重要になってくる
- 早めに公的機関に相談し、何かあっても自分を知っていてくれる人を一人でも多く確保する
身寄りがない方も、体が弱くなってきたり病気になった時にいろいろと苦労してしまったり、不安になることはあると思います
そうならないように早めの相談や対策を取っていくのは大切ですね
将来そのような状況に自分のなる可能性があると思って、今のうちから少しでも考えていただき、この記事を参考にしていただければ幸いです
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