こんにちは藤です(^^♪
私が仕事で関わらせていただいた高齢者の方たちで施設利用をされている方からよくこんなことを耳にします
施設に入ることになり入所(入居)したがなんか自分に合わなくて居心地が悪い
あとになって施設の料金や体制が自分たちが思っていたものと違っていて失敗した
利用者さんから時々聞かれるリアルな言葉です、世間でも大きなトラブルになりニュースなどでも取り上げられることもありますよね
と言っても、いい施設をどうやって選んだらいいのか?何を基準にして選べばいいのか?といった悩みはあると思います
そんな悩みを解決すべく、その人に合った介護施設や老人ホームの選び方についてお話ししていこうと思います
自己紹介
藤 介護業界25年 介護のことならなんでもお任せ!
地域包括支援センターの主任介護支援専門員をしています
介護福祉士 介護支援専門員 の資格を持っています!
この記事はこんな方におすすめ
- 施設ってどういう種類があるかわからない
- 介護施設や老人ホームの選び方を知りたり
- 介護施設選びで失敗したくない
今やかなりの数がある介護施設や老人ホームですが、本当に選ぶのが大変だと思います
介護業界25年の私が経験なども交えて解説していきます!
「失敗しない!」その人に合った介護施設の選び方
結論から言います
・施設を知る
・家族で話し合う
・実際に見に行く
・契約前に詳細な内容を確認する
「とりあえずわからないからそちらさんのお任せで」という方も多くて、結果よく聞いていなかったために「えっ!そんな料金体制なの?」とか「そんな制約があるの?」と後になって驚いてしまうということをよく目にします
ですので、上記のことを事前に見たり聞いたり話し合うことは重要です
ひとつずつ解説していきますね
介護施設や老人ホームを理解する
施設の種類と費用を紹介
費用については、それぞれ地域やその施設の料金設定、介護保険制度上の指定の位置づけによって、または介護施設であればその方の要介護度によって料金がかわってきます
今回表記させていただいた金額はだいたいの目安でみてください
もっと具体的に料金も知りたい方、さっそく施設探しをしていきたい方はこちらのサイトが便利です👇
介護施設(介護保険を必ず利用)
介護老人保健施設(老健)
病院退院後などで、リハビリを中心とした生活訓練の行い、在宅復帰を目指す施設 場合によっては看取りも行う 要介護1から利用できる 料金:14万~16万
介護老人福祉施設(特養)
基本的には最後まで生活できる施設、身の回りの介護を受けながら生活する 要介護3以上でないと入所できない 料金:7万円~15万円
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
認知症の診断がされた方のみが入居可能(介護認定も受けている) 少人数で認知症があっても見守りのもとで自立した生活を継続できる 料金:15万~23万
軽費老人ホーム(ケアハウス) ケアハウスは介護保険を利用しなくても入居できます
介護度が軽い方、まとほとんど自立した生活ができる方が比較的安い費用で入居できる施設 食事が毎食提供か、自炊をするかで形態が違う場合がある 料金:12万~30万
老人ホーム(介護保険は利用しなくてもいい)
介護付き有料老人ホーム
元気なうちから入居することができ、介護が必要になったら介護サービスも受けることができる 希望により最後まで看取るところもある 料金:15万~35万
住宅型有料老人ホーム
高齢者のマンションのような形で自炊や身の回りのことを自分で行うのが基本。介護サービスも受けられるが別料金 介護度が重くなったら退去するようになる 料金:15万~35万
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
食事サービスが付いた高齢者の集合住宅 介護サービスも受けられるが別料金 それぞれのサ高住により追加サービス(外出の送迎など)があり、追加料金で利用 料金:10万~30万
それぞれの特徴を簡単にまとめてみました
料金にかなり差があるとお気づきかと思います
それには以下のような理由があります
- 都市部や地方での物価の違い
- 老人ホームに関しては介護保険のような公的な料金設定がない
- 介護保険サービスを追加するとそのサービス内容によっては値段が上がる
- サービス内容の細かな点が違う場合が多い
例
部屋の家具が最初から完備されている 食費の設定がそもそも大きく差があったりする 追加のサービスが料金に最初から組み込まれている
このようなことが原因で値段に関してはかなり差が出てくるわけですね
高齢者にやさしくないですね・・・(;一_一)
ここもポイントの一つになりますが、同じ種類の施設でもなぜ、料金が違いうのかをよく見比べることはできるだけ行うようにしてくださいね
家族でよく話し合う
施設のことをよく理解して、いざ申し込み!
しかし、申し込み直前に本人が「行きたくない!」となってしまい振り出しに・・・
なんていう話はよく聞く話です(;一_一) 私も何度もそんなシーンをみてきました
そうならない為にも、入居の申し込みをする前にできるだけ本人の意思確認をしてほしいと思います
このことは別な記事でも書いていますが、何よりも本人が入る意志がないのに申し込みをして、強引に入所させてしまうのでは本人の人権の尊重に反していますし、悲しいことですよね(;一_一)
まずは本人の気持ちを確認すること
「今後どんな生活がしたいか」を本人、家族とよく話し合ってください
そして場合によっては別な案はないかを検討してみてもいいかと思います
例えば、自宅で介護サービスをいろいろ利用すれば何とか自宅でも生活が続けられる場合もあります
どのようにすればいいかわからないときは担当のケアマネか、担当がいなければお住いの地域の地域包括支援センターに相談してみてください
いいアドバイスをくれると思います
在宅での生活を考える上で参考になる記事はこちら👇
とはいえ、これは本人の意思がきちんと伝えられる、話ができる状態でのことです
本人が認知症になってしまった
病気で寝たきりになってしまい自分の意志が伝えられなくなってしまった
といった状況でどうしても施設に入所するしか選択肢がないといった場合もあると思います
その時は家族間で十分話し合って、本人にとって一番いい方法を探してあげてください
実際に見に行く
見に行く前に入居の条件に合わせて、調べながら見学に行く施設を絞り込む
一か所だけでなく、何か所か見に行く
見るポイント
- 料金や費用はどのくらいかかるかよく聞く
- 施設の雰囲気が自分に合っているかどうか
- 職員の態度や雰囲気
- 体験入居などあれば利用して1日の雰囲気をみる
- 入居者の雰囲気 空いている部屋がないか?
1は先ほど施設の種類でもお話ししました
料金体制など複雑になっていることが多いので、よく聞いて把握しましょう
2~5については、全体的な雰囲気をよく見ることです
建物や部屋の作り、環境の雰囲気が自分に合っているか
勤務している職員の態度や勤務している様子をそれとなく見る
他の入居者の方の雰囲気はどうか?自分に合っているかもそうですが、すでに入居ている方が元気に明るくすごしているとその施設は居心地がいいのかなと考えることができます
それらのことをまずは見学で見ていくようにします
見学は事前に連絡し日時を約束していくときちんと対応してくれると思いますし、施設によっては体験入居なども申し込めるところもありますので利用してみるのもいいです
見学だけでは見えないところも見えると思いますのでいいですね
見学予約ができる、施設、老人ホーム検索サイトはこちら👇
契約前に必ず確認すること
1で説明したように、複雑な料金体制になっている可能性があります
どんな料金体制でどうしてその料金なのか、詳細な料金設定を可能な限り納得がいくまで説明を受けることをおすすめします
利用料金など、金銭面でのトラブルになりそうな所は必ず確認しておきましょう
その他、以下のようなことを確認するのもいいと思います
- 一時金などはあるのか?(ないところも多いが、金額が高く設定しているところもある)
- 入院などで一時的に利用しなくなった場合(入居費用や食費)
- 利用料金の改定について(急に大幅に金額が変わる可能性はあるのか)
- 外出してもいいか(自由度)
- 追加サービスがあるか(病院の送迎など)
この辺は入居してからよく聞くことで、確認せずに入居したらこんなに制約があって住み心地が悪いといったこともよく聞きます
そうならない為にもできる限りその施設の概要は把握するようにしていくといいと思います
「失敗しない!」その人に合った介護施設の選び方 まとめ
- 施設を知る
- 家族で話し合う
- 実際に見に行く
- 契約前に詳細な内容を確認する
慣れ親しんだ家を離れ、施設や老人ホームに入居するということは本人や家族にとって大きな決断となると思います
しかし、これだけたくさんの施設が出てきている中で入所を決断していくのは至難の業
後悔しない施設選びをするためには、こちら側の目が肥えている状態を作ったほうがより良い施設に巡り合える確率は高くなります
そのことを踏まえて、この記事をぜひ参考にしていただければ幸いです(^^♪
早速施設探しをしたい方、もっといろんな情報を知りたい方はこちらのサイトが便利です!
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