こんにちは藤です(^^♪
介護施設に入所、あるいは老人ホームに入居を考えるときの最大の課題は「本人は入所(入居)したがらない」ということではないでしょうか?
周りが施設に入ったほうがいいと思っていても、当の本人がいきたくないといっている状況はよくあること
本人の意思を尊重したいところではあると思いますが、家族としても入所したほうが良いという気持ちもあり困ってしまうこともあると思います
今回は、施設に入所を検討する時にやっておくと入所すること、またはお互いに納得のいく形で解決できるコツを解説します
自己紹介
藤 介護業界25年 介護のことならなんでもお任せ!
地域包括支援センターの主任介護支援専門員をしています
介護福祉士 介護支援専門員 の資格を持っています!
この記事はこんな方におすすめ
- 本人が施設に入りたくないといわれた時どうすればいいか
- 施設にうまく入れる方法はあるのか?
- 本人が納得できる方法はあるのか?
決して施設に入ることをゴールとはせず、本人と家族双方が良い方向で解決していけるように対策を考えていきたいと思います
「介護施設に入りたくない」「老人ホームに入居は嫌だ」の解決策
私も長年介護業界で仕事をしているとこういった状況に出会うことがたくさんありました
その中でいろいろと対応させていただいているうち思ったことそれは
「施設入所をいきなり決めてしまいがち」
というのがあるのではないかと気が付きました
その人の状況、時期や環境でかわってくるとは思いますが、総じて言うと施設入所を嫌がる原因は事前に話し合いや十分な検討がされないまま急に決めてしまうため、本人が入所を決断できず拒否してしまうということがあるのかなと思っています
では、その解決をどうすればいいか
結論から言いますと
どうして入りたくないのか理由を探る
家族で話し合う
別な方法がないか考える
実際施設に見学に行ってみる
事前にこのようなことを検討しておく、本人と話し合っておくことが解決の糸口なのかなと思いますひとつずつ解説していきます
「施設に入りたくない」の解決策 どうして入りたくないのか理由を探る
本人はどうして施設に入りたくないと思っているのでしょうか?
「ずっと家で生活したい」「家族と離れるのは嫌だ」「施設に入ったら終わりだから」など様々な理由があると思います
このことを事前にわかっているかどうかというのは重要で、その理由をもとに今後どういうふうに対応したらいいかの糸口をみつけるきっかけになります
できれば、施設に入所を決める前、まだ元気なうちにもし必要になった時どうするのか?を本人と話し合っておくことが重要です
ただ、本人がその話題にも触れてほしくない
その事を言うと嫌がって本心を言わないなどはあると思います
いきなり施設に入ることを前提で話をするのではなく、今後の生活をどうしていきたいか?といった話題で話し合いを進めていくのが大事です
「施設に入りたくない」の解決策 家族で話し合う
2でもお話ししましたが、本人の気持ちを確認したり施設に入りたくない理由を探るため家族で話し合いの場を設けることは大切です
事前に話し合いを設けておくことで少しずつ本人が今後の選択肢に施設に入所する、ということを意識できるように何度か回数を重ねて話し合いを設けましょう
実際、私が関わっていた高齢者の方は事前に(元気なうちに)家族と今後の生活について話し合いを重ねていました
その内容は最初から施設に入ることについてではなく「本人の生活がこうなったらこう対応していく」「もし病気になった時は誰が何をする」などのもしもの時のそれぞれの役割を決めたりする内容でした
そうしているうちにその中で施設入所という選択肢も出てきて、本人は施設のことを意識できるようになったということはありました
こういったことを事前に話し合っておくことで本人へも必ずというわけではなく、施設入所も選択肢にあると意識できるのではないかと思います
「施設に入りたくない」の解決策 別な方法がないか考える
いきなり「生活できなくなったら施設に入所」という一択の考えにするのではなく「ほかに方法はないか?」を考えていくことは重要となってきます
他の方法って何か?ということですが例えば
- 介護保険サービスを利用してできる限り自宅で生活を続ける
- 家族の協力体制を整えて、本人のできないところを補助していく
できればこの両方を検討して在宅での生活を続けられるようにしていくことも考えてみてもいいですね
・子供と同居する
という選択肢もありますが、施設に入りたくない=今の生活から離れたくない という思いがあること
が多いので子供と同居する=今の生活から離れる ことになるとこの選択肢も本人が拒否をする可能性が考えられます
上記に「このまま在宅での生活を継続する」という選択肢は本人にとっては一番理想ではないかと考えられます
そのために、介護保険のサービスを検討し生活の中で支障となる部分を補うことができれば自宅での生活が続けられる可能性は広がります
さらに、もし家族が少しでも協力する状況がつくれれば、さらに可能性は広まり施設に入所しなくても生活を継続することができます
具体的には何をすればいいか
介護保険サービス
・通所サービス(デイサービス)などを利用し、日中誰かに見守りしてもらえる体制を作る
・訪問介護(ヘルパー)を利用し、買い物や掃除などの家事の補助をしてもらう
・福祉用具を利用し、自分で動く時に安全に動作できるようにする
・時々短期入所(ショートステイ)を利用し施設に慣れる
これらのように、自宅で生活するにしても介護保険をいろいろ使って生活すれば問題ない場合もありますので、その点は家族と本人とでよく話し合ってみるといいと思います
場合によっては、地域包括支援センターや担当のケアマネなど専門職に相談してみましょう
「施設に入りたくない」の解決策 実際施設に見学に行ってみる
本人を連れて、施設見学に行ってみるのもいい方法です
施設に入りたくない理由として、「施設がどんなところかわからない」ということがあると思います
そうですよね、一度も見たことがないところに入所するのは怖いもの・・・
自分が施設に入るのをイメージできるよう、見学に行くのは一つの方法です
見学の方法としては
・見に行きたい施設を探す
・その施設に見学の予約を申し込む
・予約した日時で施設に行き、見学させてもらう
事前に予約することで、担当の職員がきちんと案内してくれます
これで、本人が施設を気に入ってくれたら一気に施設入所までの道筋が見えてきますよね!
ただ注意したいのが一つあって・・・
見学したことで、逆に本人が気に入らなくなってしまってますます施設入所を拒否するようになってしまう可能性もあります・・・
これはどうしても仕方ないところではあります
そう、施設見学はよくも悪くも動く、諸刃の剣ですね(;一_一)
拒否となってしまわないようにするためにはできれば、数か所の施設を見学することをおすすめします
その中で本人が気に入ってくれる施設があればそこを申し込んでいくようにしましょう
施設の見学の仕方についてもう少し詳しく書いた記事がこちら👇
見学したい施設を探すときどこにあるかわからないときは全国の施設が探せる無料サイトで探すのも一つですね👇
「介護施設に入りたくない」と言われたときの解決策 まとめ
もう一度まとめますと
どうして入りたくないのか理由を探る
家族で話し合う
別な方法がないか考える
実際施設に見学に行ってみる
何よりも、本人が納得して施設入所できることが一番なので、それに向けて上記のことを実践してみてください
あと、大切なこととして本人、家族だけでなく介護に関する専門家(地域包括支援センターやケアマネ)に相談してくださいね
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